守谷の軽井沢-大柏の森

通称守谷の軽井沢、大柏の里山を中心にぶらぶらと。

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「武器としての決断思考」を読んで、原発事故で発生した放射能汚染問題と「人間は考える葦である」意味を考えました

このブログ記事は、日本からアメリカに向かう飛行機の中で書きました。

飛行時間10時間余、ネット環境なし、話し相手なし、待っていれば目の前に運ばれてくる食事…。日常の喧騒から解放されて好きなことに集中できる、贅沢な時間です。震災の2ヶ月前にアメリカ出張で乗った飛行機の中では、行きも帰りも「竜馬がゆく」(司馬遼太郎著)を一心不乱に読みふけりました。そして、大震災と原発事故。機中で読んだ本は震災後の私の考えと行動に大きな影響を与えました。

今回は準備不足が否めず、本を2冊しか携行していなかったため、それだけでは心もとないと搭乗口付近にあった小さな本屋に駆け込んで、目に付いた本を4冊纏め買いしてBoeing 777に搭乗しました。そして機中では一心不乱に読書。手元にある本の大半に目を通すことができました。
あと、小豆川先生から紹介いただいた論文もじっくり読みましたが、この話はまた別の機会に。


今回読んだ本の中で一番楽しめたのが「武器としての決断思考」(瀧本哲史著・星海社新書)です。本書では意思決定、決断のための思考を身に付ける必要性とその技術についての具体的な説明がされています。仕事、社会、家庭において、自分の人生を能動的に切り開いて豊かにしていきたいと考えている方にお奨めです。
(このブログではアフェリエイトとかやってませんのでリンクは張りませんが、興味がある方はアマゾンか書店で探してみてください)

この本の締めくくりに、17世紀のフランスの哲学者 パスカルによる「人間は考える葦である」と言う有名な言葉の翻訳引用があり、読後も強く印象に残ったので紹介します。著者が「人生」というものについて思いをはせるときに、必ず思い起こす言葉だそうです。


「人間は自然の中で最弱の一本の葦にすぎない。

 しかしそれは、考える葦である。

 これを押し潰すのに、自然は何の武器もいらない。風のひと拭き、水のひとしずくで、簡単に潰すことができる。
 しかし、自然がこれを押し潰すとき、人間は、自然よりも高貴であろう。

 なぜなら、人間は、自分が死ぬこと、そして自然の力が人間の力に勝っていることをよく知っているからだ。自然はそのことを何も知らない。

 だから、私たち人間の尊さは、「思考」のなかにこそある。

 私たちが拠って立つべき基盤は思考にあって、私たちが満たしきることのできない空間や時間にあるのではない。

 だから、私たちはよく考えるように努力しなければならない。そこに、道徳の本質があるのだ」(瀧本訳)


「武器としての決断思考」(瀧本哲史著・星海社新書)から引用。原文どおり太字装飾



誰もが知っている「人間は考える葦である」という言葉。世の中で知らない人はいないフレーズなので、なんとなく分かったような気になっていましたが、著者の翻訳引用を読んで始めてこの言葉の本質を知りました。

私たちは今、「考える葦である」と胸を張って言えるのでしょうか。自然よりも高貴な存在であること、すなわち自然の力がが人間の力に勝っていることを理解しているのでしょうか。

人間は自然への驕りから原発事故を引き起こし、広範囲にわたって貴重な自然、生活環境を破壊しました。自然の力が人間の力に勝っていることを忘れたことで起きてしまった、必然の事故であったのかも知れません。

今私たちが「考える葦」に戻ることで人間の尊さを取り戻せる方法があるとしたら、事故により変わってしまった環境、今まで身の回りに存在しなかった放射性物質が目の前に散らばっているという事実を直視し、どうしたらよいか良く考えることではないのでしょうか。
守谷市に比較的多い量の放射性物質が降下した状況において、放射能汚染について話したり考えたりするのは、市民や関係者にとって気分の良いものではありません。自身で考えるのが苦痛なため、世の中に溢れる情報の一片を頼りに「大丈夫」「危険」「気にしない」「気にする」と結論付けたくなるかも知れません。しかし、現実は私たちの目の前にあります。考えることを放棄するわけにはいきません。この現実と真摯に向き合い、すべきこととできることを真剣に考えることで、人間が考える葦に戻ることができるのだと信じています。


最後に、筆者が強調されている一文を再掲します。

私たち人間の尊さは、「思考」のなかにこそある。
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  1. 2012/01/27(金) 20:00:00|
  2. 放射能汚染
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