守谷の軽井沢-大柏の森

通称守谷の軽井沢、大柏の里山を中心にぶらぶらと。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

公園をあんしんの場所にするために~公園への取組みを始めました。

IMG_2332.jpg

守谷は茨城県で一番小さい市ですが、それでも市内に100箇所を超える公園があります。

子供にとって、公園は単なる遊び場ではなく、他の子供たちとの社交場であり、土や落ち葉、生き物と触れ合う自然博物館でもあります。


しかし、震災を経て公園で遊ぶ子供の数は減りました。
残念ながら、公園は誰もが安心して遊べる場所ではなくなりました。



■誰もが安心するために、まず必要なこと。それは現状を知ること■


公園でも「あんしん」を目指すもりあんでは、その第一歩として正確に現状を把握するために、市民による線量の詳細測定の実証試験を行いました。

従来の線量測定方法は、目視で高そうな場所を見つけてその場所を重点的に測定するなど、測定者の主観や経験、勘に頼る部分が多かったのですが、今回は測定場所を正方形の格子で区切って、等間隔おきに測定する方法を採用しました。


試験は松ケ丘公園で行いました。総面積は20,600平米と広い公園ですが、敷地の一角に1,300平米ほどの広さで遊具や砂場が設置されていて子供が主に遊ぶスペースがあり、今回はそのスペースの半分を詳細測定の対象としました。
こちらは市で行った詳細調査および除染の結果です。
matsugaoka_city.jpg

今回対象とする場所は、地図の中央にある点線で囲まれたエリアの下半分になります。
市の調査では3点で測定していて、地表で最大0.48μSV/hが検出されています。


対象の場所は約25メートル四方のほぼ正方形の敷地で、5m間隔で計25点の測定を行いました。また、手製の器具を用いて地上5cm、50cm、1mの3つの高さで同時に測りました。
IMG_2403.jpg



結果を等高線で表示すると以下のようになります。
(青→水色→赤になるにつれて高い線量を示しています)

地上5cm (最大値:グラフの左手前で0.810(特異点1.177を除く))
matsu0325_5.jpg



地上50cm(最大値:グラフの左手前で0.629)
matsu0325_50.jpg


地上1m(最大値:グラフの左手前で0.525)
matsu0325_100.jpg


測定点間は線形補間していますが、地表5cmで局所的に1μSV/hを超える値が出たため、補間の際はこの点を特異点として除外して、その場所の値は★印で表しました。


地上50cmでの結果を真上から見たグラフを用いて、場所についての解説と、測定結果への考察を述べます。
matsu0325_50_2_2.jpg


場所のイメージがしやすいように、このグラフの◆の場所から矢印の方向を見て撮った写真がこちらです。
matsupic1.jpg


グラフの右下(写真だと左手前)に線量が低い砂場があり、グラフの左下(写真だと奥の赤丸部分)の線量が高い場所にはベンチや子供用の遊具があるのがわかります。(砂場は市役所が砂の入れ替えを行っています)
そしてグラフの星印の場所は、写真だと手前の赤丸です。何の変哲もない平坦な場所に突如1μを超えるスポットが存在しています。

測定場所は25×25mほどの正方形の場所で高低差はほどんどありません。地表を注意深く観察すると場所によって土質がかなり異なります。

左下のベンチ付近は湿り気のある締まった粘土質です。
IMG_2333.jpg


そこから砂場(右)のほうに行くにしたがい、砂質に変わっていきます。
下から上のほうに行くと次第に赤土になり、一番上の列の測定点は少しだけ周りより
標高が高い場所となっています。

このように、狭い場所においても土質やちょっとした標高によって線量に大きな差がみられます。除染を効果的に進めるためには、これらの特性を把握することが重要と考えます。
(例:粘土質の表面線量が高いのは表面にとどまっているためで、薄く削土することで効果が出るが、比較的表面線量が低い砂地は地中に浸透していて同じ削土を行っても効果は低い、など)

それから、突如検出された1μの場所については、線量測定をある程度経験している私もまったく想定しておらず、驚きでした。検出された場所は周囲と比べてくぼんでいるなどの特徴もなく、今回の方法でなければ発見は難しかったと思います。



■この結果をどう生かすか?■


現在、市のほうで公園についても除染計画を策定いただいていると思います。
市が除染を実行する段階で、こういった詳細調査のデータが生きる局面が必ずあるはずです。
また、実際に私たちが状況を把握することで、除染の効果も正しく確認でき、納得感のあるあんしんが得られることでしょう。

また、市で除染を進めるにしても瞬時にすべての場所を作業できるわけではありません。
それまでの間は我慢するしかないのでしょうか。いや、そういった状況でこそこのデータが役に立つのです。

例えば、今回調査した場所に対して、市が除染を開始するまで時間がかかるのであれば、それまでの間はこの線量マップを市民の間で共有することで、見えることによるあんしんを得られるでしょう。また、市民有志によって、左下の一角を薄く削土して、中央右のごく狭いエリアの1μスポットを処置すれば、この場所に対するあんしんは格段に増すと思います。

調べることで、あんしんへの選択肢が見えてくるのです。



こうやって自分たちの手で徐々に増やしていく「あんしん」、いかがでしょうか。



追伸:
今回の試験で作業方法についての妥当性の検証ができましたので、順次他の公園の調査も行って行きたいと考えていますが、作業を早期に進めるためには人手が必要です。この作業に興味や関心をお持ちの方がいらっしゃいましたら、もりあんまでお気軽にご連絡いただければと思います。
スポンサーサイト
  1. 2012/03/27(火) 19:00:00|
  2. 放射能汚染
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。