守谷の軽井沢-大柏の森

通称守谷の軽井沢、大柏の里山を中心にぶらぶらと。

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【濃縮はなぜ起こる】おままごとですが、大切な確認

先週末、現地調査を行っている時に、小豆川先生から気になる発言がありました。まだ上から降ってきて濃縮が進む可能性があるというのです。

上から、といってもいまだに放射性物質の放出が続く原発から守谷への降下が続いている、という意味ではありません。

そうですね、と相づちを打ったものの、現場の線量や取材に気を取られて、その時はあまり深くは考えませんでした。(先生ゴメン)




調査を終えたあと、調査中最高の13uSV/hを記録した場所の線量率が高い理由を考えてみました。全く同じ場所を測れたわけではありませんが、この一帯は9月の調査で最高3uSV/hほどで、その後さらに濃縮が進んだと思われます。


文章でわかりにくいですが、その場所の地理的特徴を説明します。

あまり正確ではありませんが、その場所は合計1,000m2以上のアスファルト路面(駐車場と道路)に囲まれていて、すべてこの地点に向かって傾斜がついています。要するにアスファルト路面上に降った雨はこの場所に集まります。そして、路面がアスファルトから土に切り替わってすぐの場所なので、アスファルト路面上を雨に乗って流れてきた微粒子が堆積しやすいのです。そして、これも大事なのですが、この地域一帯には畑を含む未舗装の土地が多くあります。



当初、私は濃縮の進行をこのように考えていました。路面に付着した放射性物質が雨風で少しずつ下流に流れていると。しかしこれだけでは今回のようなケースは説明が付きません。半年も経過していたら、流れることができる路面上の粒子の大半は既に流れてしまっているはず、しかし濃縮は今でも進んでいます。

ふと周りの風景を思い出すと、目の前に畑、周囲に自然のままの空き地。
畑を耕している時、土煙が舞いますよね。風が強い日は公園脇の道路が土色になりますよね。これが供給源なのでは?と。



ここで3つの疑問、そんなに土は飛ぶのか?飛んだ土はもっと風が吹けば消えてしまうのでは?飛ぶくらいの微量の土で濃縮するのか?


早速この疑問を解消する実験、と言いたいところですが、実験という表現は科学者に大変失礼なので、土遊びのおままごととでも言っておきます。


土はどれだけ飛ぶのか?これはわかりません。吸着性のマットを敷いて降下量を測定する必要があります。そんな実験結果、どこかに転がっていないでしょうか。とりあえず割愛。まあまったく飛ばないということはないでしょう。


続いて、2、3番目の質問に答えるべくここに1m四方のアスファルト路面を用意します。



次に、約30gの土を用意します。飛ぶほどの細かい土は用意できず、庭から拝借したので赤玉土なども入っています。






この土を路上に撒きます。こんな感じになりました。





これをほうきで静かに掃いてみました。

アスファルト路面はデコボコがあるため、土はみるみる路面に馴染んでいきます。
馴染んでしまった土は、ほうきで掃いても取り除けませんでした。
アスファルトはまさに土壌保管庫です。

赤玉土などの大粒の粒子が混在していたため、それらは掃くと除去できましたが、それでも半分ほどはアスファルト内に留まりました。残った質量を15gと仮定してみます。

この土の放射能の濃度を、私の自宅の土を測定した時の値5,700Bq/kgと仮定します。


さて、総量計算です。 5,700(Bq/kg) * 0.015(kg) * 1,000(m2) = 85,500 (Bq)


最後に、水で洗い流します。ほうきで掃いても取れなかった土がみるみる流れていきます。



このおままごとの土遊びから、アスファルトの路面に風で蓄積、それが雨で流れて濃縮、というモデルが推定できます。風雨ごとに10万ベクレル近くある土がどこか一点で濃縮されることを繰り返せば、今回のような10uSV/h超の場所ができてもおかしくはありません。


以上から、次のようなことが考えられます。

- 濃縮ポイントは周囲の土地からの土の再降下と濃縮により、スポット除染しても再び線量が上がる可能性がある
- 濃縮ポイントの発生、悪化を防ぐためには、畑、空き地、公園、校庭など広域にわたって除染する必要がある



最後に、ここまでお読みいただいた皆様へ、

ホットスポットの存在とその線量の高さに話題が集中していますが、ホットスポットそのものよりその供給源と発生メカニズムを追いかける必要があると思います。

目の前の数値に一喜一憂せず、数値の変動や供給源の特定などを注意深く探ることで、状況を改善するためにどうしたらよいかを一緒に考えていきましょう。
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  1. 2011/11/02(水) 00:52:40|
  2. 放射能汚染
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